2022年4月10日主日礼拝
「平和と栄光」石丸 泰樹 先生
ルカによる福音書 19章28~40節

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・28節「このように話してから」。何を話されたのでしょうか。
 エリコのザアカイに「救いがこの家を訪れた」(9節)と語られ、続いて「ムナのたとえ」を語られたのです。即ち、神様は「一人一人に、救いへの招きを、時を、人格の尊厳を、与えられた」ということです。
 「招き」はドイツ語でも(ベルーフ)、英語(コーリング)でも職業という意味があります。ベタニアには、ラザロ、マルタ、マリアの兄弟姉妹がいました。何頭ものロバを使って、運送業をしている人、主イエスの一行を迎えて過ぎ越し祭の間の滞在を支えるのできる人など、様々な奉仕者がいました。 

・「王は子ロバに乗って来られ、軍馬を絶ち、諸国の民に平和を告げられる。彼の支配は地の果てにまで及ぶ」(ゼカリヤ9:9-10)。
 人々は自分の服を道に敷き(列王下9:13)、実を付けた枝、しゅろの葉をかざし…讃美の歌をささげた(続編マカバイⅡ10:7)。

 ・そうした「疲れた者、重荷を負う者」(マタイ11:28)を悲惨のこと極み、絶望の底から呼び出される真の神の子、イエス・キリスト。ベツレヘムに生れ、命を狙われる中で(マタイ2:13)地上の人生を始められた主。宣教開始で即、当局の殺意の火が燃え上がりましたが(マルコ3:8)、ついに神殿で神の言葉を明確に語られました。
 クリスマスでは天使と天の大軍が讃美した歌を、今、過越しの小羊を迎えるにあたり、先にエルサレムに来ていた「大勢の群衆」(ヨハネ12:12)も合流して歌います。「この神は、割礼のある者を信仰のゆえに義とし、割礼のない者をも信仰によって義としてくださるのです」(ロマ3:30)。それ以来、「ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです」(ガラテヤ3:28)。

 来たりたもう全人類の、全被造物の救い主をこの日、全世界の教会で「平和と栄光」と讃美するのです。